ストレスクラック(時貫、貫入)
表面のみ浅いひび割れが生じているもの。 陶磁器でいうと釉薬上に留まっている貫入(かんにゅう)。 技巧上の効果をねらったものと、 製造由来のものとがあります。 劣化線、経年劣化によってできたガラス表面上の薄い亀裂。衝撃によるひびではなく見た目以外の問題はない。ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。ハンドル付け根やボトムの湾曲部分などストレスがかかりやすい部分に多くできる。
ヘアーライン
製造時のガラスの練り斑(ねりむら)によってできた線。ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。ガラス表面に見えるものと見えないものがあり、見えない物は光にかざすとわかる。ひびと間違えるケースもある。
ホワイトスポット
ガラスの練り斑による白い点。 ヘアーライン同様に製造時のガラス練りムラによってできたガラスのダマ。ミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。ガラス表面に見えるものと見えないものがあり、見えない物は光にかざすとわかる。ヒビと間違えるケースもある。
フリーバイト
ノミが噛んだような跡という意味 。製造時にできたもの。鋳型から製品を外す際についた継ぎ目部分のバリ・ざらつきミルクガラス製品全般に見られるごく一般的な現象。マグの飲み口付近やボトム、ハンドル付近、ディナープレートやソーサーの淵にできる。
チップ(ホツ、コボツ)
物がぶつかったりするなどして出来る細かな欠け、小さなカケ。強度の高い耐熱系ミルクガラス等は少なめ。マグカップの飲み口(リム)や保存容器の蓋と容器が接触する部分に出来る事が多い。
クラック(入)
物にぶつかったりするなどして出来る。陶磁器でいうと 釉薬だけに留まらず、胎土までひびが入っている状態 、入(にゅう)。亀裂劣化線と混同されやすい。ひびは深さがあるため光に照らしてチェックをする。1mmでも深さがあればヒビの可能性が高い。ハンドルが細いタイプのカップ付け根などによくある。
メタルマーク(金属痕)
金属がぶつかるなどで出来た銀色の痕、 金属によってついた痕、製造時に出来たもの、使用によって出来たものがある。写真右は使用によって出来た金属痕。製造時に出来た物は、比較的小さな黒い汚れのような物がつく。使用によってできたものには、鉄棚等の収納時にできたもの、鉄タワシなどで引っ掻いたような痕になる。
ステイン(着色汚れ)
製造時にできた色の付着など 、製造時にできた不純物等の付着によるもの。洗っても取れないため見た目に影響がでる。食べ物や飲み物によってについたシミ。多くは洗浄でとることができるが傷の細部に入り込んだものは取れない事がある。
グロスウエア(艶落ち)
長年の使用によるすれ傷の拡大、ハードな使用・間違った取扱いにより表面のツヤをなくしたもの。何らかの強力な洗剤・液体類に浸かったり、強力な食洗機などを繰り返す事で小傷が全体に広がりツヤが落ちる事がある。業務用のレストランウェアシリーズやDハンドルマグで多くみかける。
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